世界遺産 国宝姫路城のすべてをご案内いたします

へノ門

北腰曲輪を一番奥(東)まで行って右手側、天守台の東側に回り込もうとするところに南向きに建っているのがへノ門です。これまで通ってきたルートはすべて「城外から城の中枢へ」の道でしたから、門は常に外側から中に入ってきましたが、ここに来て初めて門内側から外に出る形になりますね。 へノ門は高麗門ですが、高麗門としてはずいぶん小規模で、脇戸ではなく扉に潜り戸が開けられている高麗門は姫路城ではこのへノ門だけです。
門の外がすぐに石段になっていて、この石段を降りるとすぐ左手は「搦手口」の最終の防御施設である「とノ四門」および「とノ櫓」です。
この石段を降りながら、右手の天守の石垣にちょっと注意してみてください。低い位置で、石垣を途中まで積んでやめたようになって、奥まった位置から上に向かって高石垣が積まれていますね。ここをもし上空から眺めたとしたら、石垣の角部が切り欠かれたような状態になっていることがお分かりいただけると思います。これは、鬼門除けだと言われています。
鬼門とは「邪鬼が入ってくる」とされる縁起の悪い方角のことで、表の鬼門が艮(うしとら)すなわち東北で、裏鬼門はその正反対の坤(ひつじさる)すなわち南西です。
そして、この石垣の角部はちょうど大天守から見て艮の角にあたります。なので、ここを切り欠くことによって「鬼門には石垣はありませんよ」と邪気を欺くのだそうです。
ほかにも姫路城内には、古来より鬼門除けに霊験あらたかと言われる桃の実の紋瓦を屋根にあげた櫓が、天守から見て表裏の鬼門の方角にそれぞれ1か所、また内堀の形状も、上空から見ると東北角で不自然に鈍角のカーブを描いており、やはり鬼門除けの意味があるのだと言われています。けっこう気にしているのですね。

ではちょっとわき道にそれて、お城の裏門である搦手口を降りて行ってみましょう。あとでまたここに戻ってきます。
※写真提供 K.Yamagishi’s 城めぐり

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