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お城の縄張

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内曲輪の縄張

下の図は姫路城の内曲輪の縄張図です。内曲輪とは、三の丸、二の丸、西の丸、本丸とそれに付随する曲輪の総称で、概ね内堀より内側のエリアです。
なお、図面は加藤得二著「日本城郭史研究叢書9 姫路城の建築と構造」(名著出版)の付録「姫路城内曲輪旧状・現状比較図」をもとに一部改変させていただきました。

内曲輪縄張図
Ⓒ日本城郭史学会(作図:小松和博)

中・外曲輪の縄張

下の図は中曲輪と外曲輪の縄張図です。中堀より内側を中曲輪と呼び寺社と武士の居住地、外堀より内側を外曲輪と呼び主として町人の住んだ城下町です。ご覧のように、外堀は今日のJR姫路駅のあたりに掘られていました。上図と同じ本の付録「姫路城中曲輪・外曲輪要図」から作りました。

中・外曲輪縄張図
Ⓒ日本城郭史学会(作図:小松和博)

上図によって、姫路城は全体として左回りの螺旋状に堀が掘られ、縄張りされていたことがおわかりいただけると思います。螺旋状の縄張というのは全国的にも珍しいのですが、実は江戸城は右回りの螺旋状の縄張を持つ城なんです。関ヶ原の役の直後に家康が池田輝政に命じて、江戸と姫路で二つの大きな渦を作ってその間にある秀頼と淀殿の大坂城を飲み込んでしまおうと考えた、などという説もあります。

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